こんにちは!音楽で働く為のブログを書いている音楽Pの音屋教授です。
小室哲哉さん、中田ヤスタカさん、ヒャダインさんなど、
どの時代もヒット曲を生み出す作曲家は、脚光を浴びクローズアップされてきました。
作曲やDTMをしている方なら、そんな夢物語を一度は想像したことがあるのではないでしょうか?
すこし夢のように思ってしまうかもしれませんが、ここ数年「作曲家」という職業は、意外にも身近な存在になっています。

この記事を書いている人
10代から作曲家、編曲家としてメジャーの音楽業界で働いてきました。 結婚を機に、一時セミリタイヤ中の音楽家。 夢見る音楽ファンのために情報を発信中。
作曲家の種類
代表的な作曲家の種類
作曲家といっても、その種類はさまざまあります。
ジャンルで分類
ジャンルで分類
・歌モノ
・クラシック
・現代音楽
・劇版(BGM)
・ボカロ
作曲家としては「歌モノ作家」「劇版作家」「ボカロP」を営んでいる方が多いように思います。
それぞれ同じ「作曲家」ですが、曲の作り方や作業内容は大きく変わってきます。
自分の得意なジャンルをしっかりと明確化させておくことが大切です。
働き方で分類
働き方で分類
・フリーランス
・作家事務所所属(歩合制)
・作家事務所所属(給料制)
・ゲーム会社所属
・シンガーソングライター
割合としては作家事務所に所属し、歩合制で働く作曲家が圧倒的に多いようにおもいます。
フリーランスや歩合制の場合は、能力が高ければ高いほど、高い収入が期待できます。
その分、仕事が減ってしまうと収入も減ってしまいます。
会社員の場合は、固定の収入で働けることがメリットですが、フリーランスほどは稼げないことが多いです。
作曲家=フリーランスが主流
会社員の作曲家も例としてあげましたが、実際にはフリーランスとして働く人がほとんどです。
会社員としての作曲家枠はとても少なく、ゼロキャリアから会社員作曲家をめざすのは困難です。
最初はフリーランスとして、少しずつ実力と実績をあげていくことが大切です。
まずは副業として初めてみるのが良いでしょう。
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歌モノの作曲家のなり方
おそらく多くの方が「作曲家」としてイメージするのは、J-popやK-pop、アニソンなどの歌モノ作家だとおもいます。
今回は「歌モノの作曲家」のなり方についてクローズアップしていきましょう。
作曲家の王道コース
②「仮契約」で楽曲コンペに参加する
③楽曲採用が決まる
④作家事務所と本契約
上記は作曲家としてデビューする流れとして、とても多い例です。
いわば「作曲家になる為の王道コース」といえます。
おそらく多くの方が「作曲家として働く」なんて未知数で、想像もつかないはずです。
まずは作曲家が所属する「作家事務所」に所属し、作曲家としてのキャリアを積んでいくことがおすすめです。
作家事務所とは?
作家事務所とは、レコード会社と作曲家をつなぐ架け橋です。
J-popでは「楽曲コンペ」といって、発注書の内容にそって複数の作曲家に楽曲を制作してもらい
その中でいい曲を1曲採用するといった方式が取られています。
大手のアイドルグループなどになると、シングル楽曲1曲の枠に対して、1000曲ほどの楽曲が集まるということも少なくありません。
レコード会社が1000人もの作曲家を抱えて、楽曲の発注をするのは現実的ではない為、いくつかの作家事務所を通じて作曲家に楽曲募集を行うのです。
楽曲コンペ=作曲の登竜門
この楽曲コンペこそが、作曲家の登竜門ともいえます。
楽曲コンペは、若手もベテランも平等なチャンスがあるため、誰でも『楽曲の採用を勝ち取る可能性』があります。
ここで楽曲の採用を勝ち取り、実績を積むと、指名の仕事も増えていきます。
まずは楽曲コンペに参加し、楽曲の採用実績を積んでいくことが大切です。
作家事務所に所属するには?
考えられる方法
・作家事務所にDEMOテープを送る
・オーディションに応募する
・所属作家を通じて紹介してもらう
作家事務所に所属する方法としては、上記があげられます。
特におすすめなのは、作家事務所にDEMOテープを送ることです。
オーディションを行なっていない作家事務所でも、もし自分が入りたい事務所なら、会社の住所宛にダメ元でもDEMOテープを送ってみましょう。
熱意が伝われば、意外と聞いてもらえることも少なくありません。
好きな作曲家さん宛にDEMOを送ってみるの◎
自分が好きな作曲家さんなどがいる場合は、その人宛にDEMOを送ってみることもありです。
直接作曲家にDEMOを送られてきることは少ないので、意外と聞いてもらえることが多いと思います。
ポイント
いまは作曲家さんがツイッターをやっていたり、ホームページを開設している場合も多いです。
リスペクトの気持ちと熱意が伝われば、親切に色々と教えてもらえることも多いとおもいますよ^^
作曲家の年収は?
気になる作曲家の年収事情。
これは副業でやっているパターン、本業として成功しているパターンなどで大きく変わってきます。
ですが、実際にどれくらいの仕事量で、どれくらいの稼ぎがでるのかは知っておきたいところですよね。
その為にも、まずは作曲家の収入の種類について学んでおきましょう。
作曲家の収入の種類
作業単価型の収入
作業単価型
・アレンジ(編曲)料金
・楽曲の権利買取料金
・ディレクション料金
作業単価の収入とは、例えば「一曲10万円」のように作業にたいする料金が決まっている収入です。
基本的にはアレンジ(編曲)の収入が、主な作業単価の収入になります。
まだ個人や小さな会社で経営しているようなアーティストなどの場合は、印税などの管理が難しいことから
一曲単価で「権利買取」としての報酬が支払われる場合もあります。
作業単価型の収入は、予想がたちやすく、収入としては基盤となります。
例えば、一般的な編曲料金は1曲10万円〜50万円であるため、年間10曲アレンジしたとしたら年収はMAXで500万円となります。
単価型の収入は、ある意味で自分の時間を切り売りしている状態であるため、収入としては限界が見えやすいです。
ストック型の収入
ストック型
・楽曲の印税
・著作隣接権の印税
・動画の広告費(ボカロPなどに限る)
ストック型の収入は、印税のように「楽曲の資産収入」ともいえるようなモノです。
長年カラオケで歌い続けられるような名曲は、長年の収入となる場合が多い為、
大ヒットの楽曲を書き下ろした作曲家は、比較的その後安定した収入を得られることが多いです。
ストック型の収入は、曲数が増えるだけ積み上がっていくものです。
1曲/年1万円の印税が発生する曲でも、それが100曲あれば年100万円になります。
少しずつでも採用を勝ち取っていくことが大切です。
作曲家になるためのQ&A
最後に、作曲家になるために、よくありがちな質問をまとめてみました。
他にもご質問があれば、コメント欄などにお書きください^^
年齢は関係あるか?
作曲家になる年齢は関係ありません。
若い感性が求められる場合ももちろんあります。
その反面、昔の音楽のリバイバルなど、過去の音楽の知識を求められることも多いです。
「いい作品が作れるのか」が勝負の世界なので、年齢は関係なく戦えると思います^^
大学や専門学校にいく必要は?
学校によっては授業内容が現場で役にたたないような内容になっている場合も少なくありません。
無理をして学校にいく必要は必要はありません。
ですが、良い環境の学校にめぐり会えれば、切磋琢磨できる仲間やプロになった時に活きてくる素敵な人脈を得ることができる可能性はあります^^
そういった意味では学校はアリだとおもいます^^
作曲家に向いている人は?
常に高いクオリティーでたくさんの楽曲を生み出していくことが大切な作曲家。
地道に作品を作りつづける人が作曲家にむいています。
あとは『音楽が好き』という気持ちが高ければ高いほど、作曲とも真摯に向き合えるのかなと思います^^
まとめ
今回は「作曲家になりたい、作曲家を目指している」という方に向けて、知ってほしい知識をまとめてみました。
今後も「音楽で生きていく」をテーマに、音楽を仕事にする為の知識を日々更新していきます!