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【作曲家が監修】作家事務所に送るデモ、履歴書について、副業はありか?

こんにちは!音楽で働く為のブログを書いている音楽Pの音屋教授です。

作曲家になって有名レコード会社のアーティストやアイドルに楽曲を提供したい。

DTMや作曲をしている方なら、だれもが一度は夢見たことがあるはず。

楽曲提供を実現させるための王道コースこそが、「作家事務所」に所属することです。

 

音屋教授
今回はプロの作曲家監修のもと『作家事務所に入るためのアレコレ』を解説していきたいと思います。

 

この記事を書いている人

10代から作曲家、編曲家としてメジャーの音楽業界で働いてきました。 結婚を機に、一時セミリタイヤ中の音楽家。 夢見る音楽ファンのために情報を発信中。

 

 

作家事務所とは?

作家事務所は、レコード会社やアーティストと作曲家をつなぐ架け橋です。

J-popでは「楽曲コンペ」といって、発注書の内容にそって複数の作曲家に楽曲を制作してもらい

その中からいい曲を1曲選んで採用するといった方式が取られています。

そのため、多くの作曲家が作家事務所に所属し、楽曲提供を行なっています。

大手のアイドルグループなどになると、シングル楽曲1曲の枠に対して、1000曲ほどの楽曲が集まるということも少なくありません。

レコード会社が1000人もの作曲家を抱えて、楽曲の発注をするのは現実的ではない為、いくつかの作家事務所を通じて作曲家に楽曲募集を行うのです。

 

作家事務所に所属する方法は?

作家事務所に入る方法

・作家事務所にDEMOテープを送る
・オーディションに参加する
・作曲家を通じて紹介していもらう

作家事務所は、HP上などでオーディションの窓口を設けていることが多いです。

オーディションでは通常、履歴書と自分の作曲した楽曲のDEMOテープを3曲ほど送付します。

ポイント

ちなみに、自分が入りたい事務所がオーディションなどを設けていない場合は、会社の住所に「DEMO在中」と書いたDEMOテープを郵送してみるのもアリですよ^^

熱意と誠実さが伝われば、意外にも聞いてもらえることが多いです。

 

\\作家事務所への入り方は、こちらの記事でも詳しく紹介しています//

 

デモテープを送る際のポイント

・多様なジャンルの楽曲を用意する
・仮歌には特に力をいれる
・履歴書にはリスペクトを込めて

多様なジャンルの楽曲を用意する

オススメのジャンル

・元気なアニソン系
・マイナーロック系
・男性アイドル系
・EDM系
・バラード系

基本的に作家事務所では多彩なジャンルの楽曲に対応できる作曲家を求めている場合が多いです。

(EDMなど1つのジャンルに特化した作家事務所の場合は別です!)

まずは、上にあげた5つから3ジャンルを選んで、自分の中で最高な楽曲を1曲ずつ(合計3曲)作ってみましょう。

その3曲にプラスして、自分がアピールしたい楽曲があれば+2〜3曲送付すると良いと思います!

ポイント

最初にデモテープを送る段階では、自分の中で最高だと思う3曲〜6曲くらいを送付するのがオススメです。

楽曲が多すぎても、業界人はかなり忙しいので、全ての楽曲を聴いてもらうことは難しいでしょう。

曲数を絞って、まずは『この人の他の曲も聴いてみたい』と連絡をもらえることを狙いましょう。

 

仮歌には特に力をいれよう

見過ごしがちだけど、とても大切なのが「仮歌」です。

例えば、いくら性格が良くていい人だとしても、汚れた服装でボサボサな髪型では、その人の中身を知ろうとすら思わないですよね。

『楽曲の顔』であり、その楽曲の第一印象となるのが『歌』です。

作曲家がメロディーと同じくらい大切にしなければいけないのが仮歌なんです。

ポイント

シンガーさんのチョイスや歌い方でも楽曲の雰囲気は変わってきますし、

単純に歌の上手い下手でも楽曲のクオリティーが大きく変化します。

とても重要なポイントなので、仮歌さん選び、仮歌の調整には必ず力をいれましょう。

 

履歴書を作るポイント

履歴書のポイント

・簡潔に読みやすい文章で
・わかりやすいプロフィール
・事務所へのリスペクトを込める

主に必要な情報

【プロフィール】
・名前

・年齢
・住所
・仕事

【音楽歴】
・活動歴
・弾ける楽器
・得意なジャンル
・影響を受けたアーティスト

【その他】
・その事務所を選んだ理由
・どんなアーティストに楽曲提供したいか

 

履歴書やアピールの内容、そのみやすさなどに『その人の性格』があらわれます。

楽曲はもちろんですが「人として信頼できるか」も事務所所属の基準になってきます。

場合によってはSNSなどもチェックされることがあるので、普段から自分の行動には気をつけましょう。

ポイント

その事務所へのリスペクトをもって履歴書を作ることが大切です。

自分のルーツとなるアーティストをその事務所が手がけていた、好きな作曲家が所属しているなど

自分がその事務所に入りたいとおもった理由などを必ず書きましょう。

 

副業として作家事務所に応募するのはあり?

事務所のスタンスにもよりますが、最近は副業として作家事務所に所属して作曲をやっている方もとても多いです。

少数の人数で、専業の作曲家しかいない事務所は、副業として働くのは難しいかもしれませんが、

副業として始めたい方も、まずは作家事務所に応募してみて、相談してみるのが良いと思います!

 

作家事務所に所属すれば給料はもらえる?

作曲家の報酬は歩合制で、作家事務所に所属するだけでは給料はもらえません。

少ない例ではありますが、たくさんの採用実績があったり、飛び抜けた実力を持っている作曲家は、歩合制のほかに固定給がある場合もあります。

\\作曲家の給料については、こちらの記事でも詳しく紹介しています//

 

ぼったくり作家事務所には気をつけて!

実は「作家事務所に所属する」ということ自体のハードルは、それほど高くありません。

メロディーと歌詞、全体像が想像できるレベルの簡単なアレンジが出来るなら、

ほとんどの方が作家事務所に入ることができるといって過言ではありません。
(ただし事務所を選ばなければですが…)

普通の作家事務所なら発生しないような登録料やコンペ参加費用、法外なマネージメント料を請求する『ぼったくり作家事務所』も意外と多いので気をつけましょう。

『ぼったくり作家事務所』の特徴については、また記事にまとめようとおもいます。

 

まずはデモテープを送ることから^^

「まだ準備ができていない」など、何かと理由をつけてデモテープを送ることができない方がとても多いです。

自信がなくても、大切なのは行動です!

最近は窓口を広げている作家事務所も多いので、事務所に所属してコンペに参加しながら自分のスキルを磨くのもありだとおもいますよ^^

みなさんが作曲家になれることを心から祈って、今後も記事を更新していきますね。

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